結工房 ライフ vol.8

written by Keiko Koma

今日は、結工房にて、いだきしん先生が「縄文」というコーヒーを作る日と女王様から聞いています。朝からそわそわし、いだきしん先生と女王様がお越しになることをお待ちしていました。風と共にかっこいい車がやって来ました。1匹2匹と匂いをかぎつけ、外へ飛び出してきました。
やっぱり。。。と匂い通りであったと満足します。お会いできるとただただ笑顔が生まれ、うれしいのです。早速、いだきしん先生は焙煎を始めました。釜から登場したコーヒーに驚喜していると、そのコーヒーは「縄文」ではないと聞きました。リムというコーヒー発祥の地の野生コーヒーだけの焙煎でした。女王様は全ての動物の分までも淹れて下さいました。皆で喜び頂きながら、女王様に色々なお話をします。猿は猿真似をし、人間の会話を真似して話します。女王様は猿がどんどん猿らしくなり、あるがままの姿が現れていることに驚き、思わず笑顔が溢れ出ています。猿は女王様が喜んでいることがうれしく益々猿真似をし、話し続けます。

その時です。カバが焙煎室から飛び出てきました。「縄文できます」とカバが言うなり、女王様は焙煎室に飛んでいきました。釜から出てきたコーヒーが縄文コーヒーです。女王様はまた全ての動物の分のコーヒーを淹れました。女王様はコーヒーともお話できます。「縄文の精神は愛」と言いました。

そばで聞いていたアホウドリは訳はわかりませんが、うれしくて「ホー、ホー」と吠えていました。意味はわかりませんが、女王様の声から体が温 かくなり、全身に血が巡ってくるのでした。「あい」という音は生きる力とわかりました。

縄文と言われるコーヒーが誕生しました。皆で大よろこびです。女王様はコーヒー豆を見て、歓声を上げました。黒と白があると叫んでいました。縄文の色とも言っていました。女王様が淹れた縄文コーヒーは、まあるい味がしました。そして光に包まれています。一口で、光が全身に満ちてきます。凄いコーヒーです。動物達は、縄文が何なのか、何が何だかはさっぱりわかりませんが、香りが良く、元気いっぱいとなる縄文コーヒーが大好きになりました。皆で仲良く暮らしていけるエネルギーに満ちています。皆が笑顔になります。素敵なコーヒーの誕生を女王様と皆でお祝い出来、うれしくて幸せでいっぱいです。きっと良いことがあると感じ、心がときめき、わくわくします。縄文とは何かをこれから女王様に教えて頂きます。女王様は「愛」と一言で教えてくれました。縄文は愛です。ありがとうございます。愛を皆で経験出来た結工房の夏です。生涯忘れられない夏となりました。この夏の香りが永遠に。。。と望みます。